失敗しないオフィス選びのチェックリスト|広さよりも大切な3つのポイント
- 西川 浩樹

- 4月8日
- 読了時間: 4分

都心部でオフィスや店舗の仲介を専門に行っている立場から、日々多くの経営者様や総務担当者様のご相談に乗っております。その中で、移転後に「こんなはずじゃなかった」と後悔されるケースには、ある共通の落とし穴があります。
それは、「広さ(坪数)と賃料だけで物件を決めてしまうこと」です。
もちろんコストや面積は重要ですが、それ以上に企業の成長や生産性に直結する要素があります。今回は、プロの視点からまとめた「失敗しないオフィス選びのチェックリスト」とともに、広さよりも大切な3つのポイントを深掘りして解説します。
広さよりも大切な3つのポイント
都心の限られたスペースで最大限のパフォーマンスを発揮するために、以下の3点を最優先にチェックしてください。
1. 「有効面積」と「レイアウトの効率性」
カタログ上の「50坪」という数字だけを信じてはいけません。実際にデスクや会議室を配置できる「有効面積」が重要です。
柱の位置: 部屋の真ん中に太い柱があるだけで、配置できるデスクの数は激減します。
部屋の形状: 綺麗な長方形(レクタングル)であれば効率よく配置できますが、不整形なL字型や三角形の物件は、デッドスペースが生まれやすく、実質的な面積が狭くなります。
天井高と開放感: 天井が2,600mm以上ある物件は、実際の面積よりも広く感じられ、圧迫感がないため社員の集中力が維持しやすくなります。
2. 「設備スペック」と「ITインフラの拡張性」
築年数が浅くても、自社の業態に合わない設備では意味がありません。特に昨今の働き方では、以下のインフラチェックが必須です。
電気容量: OA機器の増加やサーバー設置により、古いビルでは容量不足になることがあります。
空調の区画管理: 「個別空調」か「セントラル空調」かは死活問題です。残業が多い会社や、部署ごとに温度調節をしたい場合は、24時間自由にコントロールできる個別空調が必須です。
コンセント配線: 床が「OAフロア(二重床)」になっているか。配線が露出しないことは、見た目の美しさだけでなく安全面でも重要です。
3. 「ビルグレード」と「周辺環境のブランディング」
オフィスは企業の顔です。立地が与える信頼性は、採用活動や取引先からの評価に直結します。
エントランスの清潔感: ゲストが最初に目にする場所です。管理が行き届いているか、共用部は綺麗かを確認しましょう。
周辺の利便性: 近くにランチスポットやコンビニ、郵便局、銀行があるか。これらは社員のエンゲージメント(働きやすさ)に大きく影響します。
アクセス: 複数路線利用可能な「マルチアクセス」な立地は、人材採用のターゲット圏内を広げてくれます。
失敗しないための「最終確認チェックリスト」
内見の際に、ぜひこのリストを手に取って確認してみてください。
□ 専有部に関するチェック
[ ] 希望する人数のデスク+会議室+リフレッシュスペースが収まるか?
[ ] 窓の向きと採光は十分か(西日が強すぎないか)?
[ ] 遮音性は保たれているか(隣のテナントの音が響かないか)?
□ 共用部・ビル全体に関するチェック
[ ] エレベーターの待ち時間は長すぎないか(特に朝・昼時)?
[ ] トイレは男女別で、清潔に保たれているか?
[ ] 24時間の入退館ルールは自社の勤務体系に合っているか?
[ ] 駐輪場や駐車場の空きはあるか(必要な場合)?
□ 立地・環境に関するチェック
[ ] 最寄り駅から「実際に」歩いて何分かかるか(信号待ち含め)?
[ ] 帰宅時間帯の周辺の治安や街灯の明るさはどうか?
[ ] 競合他社が同じビルや近隣に入っていないか?
まとめ:オフィス選びは「経営戦略」そのもの
オフィス選びで最も大切なのは、「そのオフィスで働く人たちが、いかにイキイキと成果を出せるか」を想像することです。
坪単価が数千円安くても、社員のモチベーションが下がる環境や、アクセスの悪い場所を選んでしまっては、採用コストや離職リスクとして跳ね返ってきます。逆に、多少賃料が高くても、業務効率が上がり、良い人材が集まるオフィスは、長期的に見て最高の投資になります。
都心でのオフィス探しは、物件の流動性が高く、情報のスピードが命です。当社は、単なる仲介役としてだけでなく、貴社の成長を支えるパートナーとして、最適な物件をご提案いたします。
物件選びで迷ったら、まずは当社にご相談ください。
「今の人数だと何坪くらいが妥当?」「このエリアの相場を知りたい」といった初期段階のご相談も大歓迎です。貴社のビジョンに最適なオフィスを、一緒に見つけましょう。

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